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コラボレーション・パートナーシップ・調査・研究

コラボレーション・パートナーシップ

早稲田大学図書館との図書館システム共同運用

慶應義塾大学メディアセンターと早稲田大学図書館は、2019年9月に日本初となる図書館システム共同運用を開始しました。 早慶の資料の同時検索のみならず、目録データの共同作成と書誌データベースの共有化も実現しました。これからもこの共同運用を基盤として協力体制を強化し、両校の研究・教育に一層貢献できる新たな枠組みにも挑戦していきます。
2020年2月にシステム選定から導入、運用開始までの経験を広く共有する機会としてシンポジウムを開催しました。

  • 当日の各業務チームからの報告資料はこちらです。
  • ・全体概要    資料
  • ・システム    資料
  • ・目録      資料
  • ・受入、雑誌   資料
  • ・電子      資料
  • ・閲覧      資料
  • ・ディスカバリー 資料
  • *本シンポジウム資料は、非営利目的での使用に限り、著作権法を順守した複製や公衆送信が可能です。

早慶和書電子化推進コンソーシアム

慶應義塾大学メディアセンターおよび早稲田大学図書館は、2021年5月に「早慶和書電子化推進コンソーシアム」を立ち上げました。株式会社紀伊國屋書店をパートナーに迎え、その活動趣旨に賛同した国内出版社5社(株式会社岩波書店、株式会社講談社、株式会社光文社、株式会社裳華房および株式会社日本評論社)から2022年10月より1年半の期間限定で約1,200点のコンテンツ提供が開始されています。このプロジェクトでは、出版社との対話を通じて大学図書館の要望を伝え、実際に利用実験を行うことで、電子書籍(和書)の課題を図書館と出版社の双方にとってプラスとなる形で解消することを目指します。あわせて、早慶の両大学図書館ならびに今回参画する国内出版社5社にとどまることなく、日本国内における大学図書館向けの電子書籍(和書)の新たな購読モデル構築を見据えています。

2022年10月から2024年3月にかけ、電子書籍(和書)の提供のみならず、早慶の両大学図書館にて関連する展示やトークイベントを開催し、学内に電子書籍の利用を喚起する活動を行ってきました。また、利用者へのアンケート・インタビュー調査を実施し、利用実態や要望を出版社およびプラットフォーマーへフィードバックしながら話し合いを重ねてきました。その結果、早慶で実験を行ったモデルやコンテンツの一部が一般向けに提供される予定です。2024年4月からは新たに、国内出版社3社(株式会社アルク、株式会社中央公論新社、株式会社PHP研究所)の賛同を得て、当初からの継続となる株式会社岩波書店を含めた4社から約1,200点のコンテンツ提供を受け、引き続き実験を行うこととしました。

PRRLAへの参加(2020-)

北米、オセアニア、アジアの研究図書館をメンバーとする環太平洋研究図書館連合(PRRLA:Pacific Rim Research Libraries Alliance)は、デジタル化した学術情報の共同利用を軸に、図書館員の交流による専門知識の共有を図っています。慶應義塾は2020年に参加し、PRL(Pacific Rim Library)に福澤諭吉関連のデジタル資料を提供・公開しています。新型コロナ感染拡大の時期と重なったため、人的交流は実現できていません。

OCLC

世界最大の書誌ユーティリティであるOCLC(Online Computer Library Center, Inc.)に参加して、目録作成と海外図書館との相互貸借(ILL)にそのサービスを利用しています。アジア太平洋地域評議会のメンバーとして国際会議に出席し、各国図書館の事例やOCLC最新動向の情報収集や情報交換を進めています。

OCLC Research Library Partnershipへの参加(2011-2020)

慶應義塾は、米国に本拠を置く研究図書館コンソーシアムResearch Library Group(RLG)に、2002年10月にジェネラルメンバーとして加盟しました。2006年にRLGはOCLCに統合され、2011年7月にRLGメンバーシップを引き継ぐ形でOCLC Research Library Partnership(ORLP)が発足し、慶應義塾も東アジアから参加する最初の大学として正式メンバーとなり、2020年6月まで活動しました。その間、メタデータを初めとする研究図書館に関わる調査・研究に協力し、またORLPのスタッフを招いた大学図書館国際フォーラムを開催しました。

研究支援と図書館 ~研究サイクルを取り巻く「混沌」に図書館はどう向き合うか~

大学図書館における冊子体コレクションの将来~日本版Shared Printの可能性~

IGeLU Conference への参加

慶應義塾は2010年より海外の図書館システムを採用しています。同じシステムを利用している欧州・アジア地域のユーザ会に毎年職員を派遣し、新商品や新機能の紹介、開発計画の最新情報を得るだけでなく、技術動向やユーザからの開発要望などの話し合いに参加しています。

Googleブックス図書館プロジェクトとHathiTrust

Googleブックス図書館プロジェクトに参加し、著作権保護期間の終了した日本語の資料約10万冊を2007年から2010年にかけてデジタル化し、公開しています。また2014年にその成果を北米のGoogleブックス図書館プロジェクト参加館が中心となり設立されたHathiTrust共同リポジトリに提供し、グローバルな日本研究の進展に貢献しています。

調査・研究

利用者調査

メディアセンターでは、利用者のニーズを把握しサービスの改善をはかることを目的とした利用者調査を実施しています。

電子学術書実験プロジェクト(2010-2014)

出版社等との協力により学術・専門書をデジタル化し、さまざまな方法で学生・教職員に提供してその反応を見ることにより、学術・専門書の電子的な提供方法や大学図書館での課題に関して示唆を得る実験を行いました。