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三田メディアセンター所蔵 個人文庫・特殊コレクション

個人文庫・特殊コレクション一覧

  • 文中の敬称は省略します。
  • 一覧の配列はローマ字アルファベット順です。
  • 和装、自筆原稿等の特殊資料は「点」、図書など通常の冊子体は「冊」を単位としています。
  • 文庫名については過去の紹介記事の表記形、または「旧蔵者名」+「文庫」を原則とし、印刷目録がある場合はそのタイトルを採用しています。
  • 西洋人名のカナヨミは、『岩波西洋人名辞典 増補版』(岩波書店, 1981.12)を典拠としています。
  • 一部の目録はGoogleブック検索に収録されていますが、現在画像のみで、全文の検索はできません。なお書誌事項等、調整中の部分もあります(2016年1月現在)。
  • 各種文庫は、利用規則が通常の資料と異なる場合があります。各説明にリンクされている利用案内をご確認ください。学外の方は、ご所属の図書館にご相談の上、図書館を通じてお問い合わせください。詳しくは学外の方をご覧ください。

資料に関するお問い合わせ先:三田メディアセンター レファレンス担当




荒俣宏旧蔵博物誌コレクション(あらまたひろしきゅうぞうはくぶつしこれくしょん)
概要 塾員で作家の荒俣宏が『世界大博物図鑑』(平凡社 1987-1994 全5巻・別巻2巻)の執筆のために収集した博物誌関係資料のうち、図書館に譲られた225点のコレクションです。資料は16世紀から20世紀にかけて刊行されたヨーロッパの博物図譜を中心に、解剖学、文学、探検・紀行、民族誌、土木・建築、美術など多岐に渡っています。
文庫目録 荒俣宏旧蔵博物誌コレクション目録』(RA@090@Mi405@1-3 ほか)、KOSMOSで検索可。
配置場所 地下4階特殊書庫、一部 貴重書室 ほか
請求記号 混架
備考 貴重書の閲覧には事前申請が必要です。
コレクションの画像は、デジタルコレクションで公開されています。
2003年に開催された第16回貴重書展示会「繁殖する自然ー博物図鑑の世界」の図録もWebで公開されています。
シュヴァリエ書簡コレクション (しゅゔぁりえしょかんこれくしょん)
概要 英仏通商条約締結(1860年)の際にフランス側の代表として交渉に当たった、ミシェル・シュヴァリエ(Chevalier, Michel, 1806-1879, フランスの鉱山技師・経済学者・政治家)の自筆書簡コレクションです。検索には以下の文庫目録をご利用下さい。
文庫目録

書簡リスト
請求記号:170X@16@1-11は個々の書簡別で、KOSMOSにて書誌検索可。
但し、170X@16@12@1は一括の書誌のみ。

配置場所 貴重書室
請求記号

170X@16@1-11 / 170X@16@12@1

備考 貴重書の閲覧には事前申請が必要です。
アインシュタイン文書(あいんしゅたいんぶんしょ)
概要 九州帝国大学教授(当時)であった三宅速(はやり)とアルベルト・アインシュタインの交流に関連した草稿、色紙、写真、書簡、墓碑銘拓本など、29点の資料です。KOSMOSには The Documents of Albert Einstein のタイトルで登録されています。検索には下記の文庫目録をご利用下さい。
文庫目録 年代順リスト
配置場所 貴重書室
請求記号 PR@3
備考 貴重書の閲覧には事前申請が必要です。
福澤文庫 (ふくざわぶんこ)
概要 慶應義塾創立者である福澤諭吉(1834-1901)と門下生の著訳書や関連文献等の一般書(約1000冊)のコレクションです。福澤の著作や書簡は『福澤諭吉全集』(RA@090@Fu207@1-21 ほか)、『福澤諭吉書簡集』(RA@090@Fu274@1- ほか)にも収録されています。
文庫目録 KOSMOSで検索可。
配置場所 研究室棟地下 ,一部貴重書室
請求記号 500@~502@
備考 貴重書の閲覧には事前申請が必要です。
福澤関係文書 (ふくざわかんけいもんじょ)
概要 慶應義塾創立者である福澤諭吉(1834-1901)の自筆原稿、墨蹟、書簡、旧蔵書、遺品等のコレクションです。大部分は『福澤関係文書マイクロフィルム』(YA@546)に収録されていますので、そちらをご利用下さい。福澤の著作や書簡は『福澤諭吉全集』(RA@090@Fu207@1-21 ほか)、『福澤諭吉書簡集』(RA@090@Fu274@1- ほか)にも収録されています。
文庫目録 『福澤関係文書マイクロフィルム』(YA@546)
配置場所 地下4階マイクロ(マイクロ), 貴重書室(原本)
請求記号 YA@546(マイクロ)
備考 マイクロフィルム(YA@546)の利用が優先となります。原本は照合の必要がある場合のみ利用可能で、閲覧には事前申請が必要です。
ギャスケル文庫(ぎゃすけるぶんこ)
概要 イギリスの書誌学者、文学研究家であるフィリップ・ギャスケル(Gaskell, Philip, 1926-2001)の旧蔵書コレクションです。書誌学500点は、特に西洋印刷史とタイプセットに関するものが中心です。文学関係書は831点で、ジェームス・ジョイス(Joyce, James, 1882-1941)のUlyssesの諸本、研究書210点、トム・ストッパード(Stoppard, Tom)関連書籍30点を含みます。
文庫目録 KOSMOSで検索可。
配置場所 地下4階特殊書庫
請求記号 TB@9
備考
魚菜文庫(ぎょさいぶんこ)
概要 料理研究家として知られる田村魚菜(1914-1991)の旧蔵書です。代々宮中の御厨子所領であった高橋家古文書、石井家古記録など料理書飲食関係古記録・書籍のコレクションで、料理法よりも有職故実類と行事の際の献立書が多くを占めます。高橋家本では、料理式古写本・同家記録類・有職故実書、石井家本では、献立類を主体とした幕府日光御参詣記録・朝鮮信使記録・勅使院使公卿接待記録などがあります。石井家本については9代目の石井泰次郎氏がコレクションを整理、充実したことにより「石泰文庫」とも呼ばれていました。検索には下記の文庫目録をご利用下さい。
文庫目録 『魚菜文庫(旧称石泰文庫)目録』 (RA@090@Mi267@1) [Googleブック検索で見る]
配置場所 貴重書室
請求記号 242@ / 242X@
備考 閲覧には事前申請が必要です。
花井家史料 (はないけしりょう)
概要 花井家史料は戦時期に華北・満洲で実施された資源調査関係を中心に、両大戦間期から戦時期にかけての朝鮮、満洲、中国、蒙古、樺太、南洋群島、東南アジアに関する史料で構成されています。東京帝国大学理学部地理学科を卒業した地理学者であった花井重次が、東京高等師範学校教授として1938年から1942年までに「満洲国」、中華民国、南洋群島において実施された地理学的調査に4回参加し、それら調査の際に収集しました。経済関係史料のほか、文化・教育、民族、宗教などに関する多様な史料を含む史料群です。花井重次のご令孫である花井俊介氏(早稲田大学)より寄贈を受け、史料整理を実施した前田廉孝研究室(慶應義塾大学文学部)より、2023年10月当館に寄贈されました。検索には、以下の花井家史料リストをご利用下さい。
文庫目録 花井家史料リスト
配置場所 研究室棟地下
請求記号 JH@8A@591
備考
花井卓蔵文庫 (はないたくぞうぶんこ)
『花井卓蔵文書目録』 (RA@090@Mi268@1-1, YA@577@Guide)
概要 刑事弁護士として、また立案・立法者として活躍した花井卓蔵(1868-1931)旧蔵のコレクションです。法律取調委員会、臨時法制審議会、法制審議会における各種法案、会議録、参考資料からなる文書240点には、明治後期から昭和戦前期にかけて立法事業に一貫して参加した花井氏の綿密な書き入れが見られるものも多数存在します。日本における近代法体制の再編期を物語る貴重な資料です。検索には下記の文庫目録をご利用下さい。
文庫目録
配置場所 地下4階(マイクロ) 、旧館2階第3閉架書庫(原本)
請求記号 YA@577 (マイクロ)
備考 マイクロフィルム(雄松堂販売 請求記号:YA@577, 配架場所: 地下4階)の利用が優先となります。原本は照合の必要がある場合のみ利用可能で、事前申請が必要です。
星文庫 (ほしぶんこ)
概要 伊藤博文内閣の逓信大臣、米国駐在特命全権大使を歴任した自由党の政治家、星亨(1850-1901)の旧蔵書コレクションです。万を数えるとまでと言われたコレクションを、明治39年(1906年)星光および遺族より慶應義塾へ委託、大正2年(1913年)に正式に寄贈されました。江戸から明治にかけての和漢書の古典と、政治、経済、法律資料を中心とする、和漢書5732冊、洋書4817冊のほか、若干の中国書が含まれています。
文庫目録 『星文庫和漢書目録』(RA@090@Mi268@1-2)[Googleブック検索で見る]、Catalogue of the Hoshi Library(星文庫洋書目録)(RB@090@Mi268@1-4)[Googleブック検索で見る] 、KOSMOSで検索可。
配置場所 研究室棟地下、一部貴重書室
請求記号 HP@ / HR@ / HS@ / HW@ / H@ / HB@ / HD@ /HE@ / HF@ / HG@ / HJ@ / HH@ / HL@ / HM@ / HN@
備考 貴重書の閲覧には事前申請が必要です。
囲碁資料コレクション (いごしりょうこれくしょん)
概要 囲碁関係資料の和装本146点のコレクションです。平成12年(2000年)10月に高梨健吉名誉教授から寄贈されました。江戸時代からの碁録や棋譜、高梨健吉自身の写本などが中心です。検索には以下の文庫目録をご利用ください。
文庫目録 請求記号順リスト
配置場所 研究室棟地下
請求記号 246@
備考
井筒俊彦文庫 (いづつとしひこぶんこ)
概要 イスラーム思想研究の第一人者として世界的にも有名な井筒俊彦名誉教授(1914-1993)の旧蔵書コレクションです。和漢書と洋書合わせて約1万冊、アラビア語の資料は法学基礎論(言語哲学)を中心とする資料約3700冊を数え、中にはイラン国外で見ることは稀なイラン石版本90点など非常に貴重な資料も含まれます。検索には下記の文庫目録をご利用下さい。
文庫目録 『井筒俊彦文庫目録:アラビア語・ペルシャ語図書の部』(RA@090@Mi269@1-2-2), 『井筒俊彦文庫目録:和漢書・洋書の部(稿)』 (RA@090@Mi269@1-2-1) [Googleブック検索で見る] 未収録資料リスト(2022/08追加)
配置場所
請求記号
備考 原則非公開
門野重九郎狂歌文庫 (かどのちょうきゅうろうきょうかぶんこ)
概要 狂歌師であり、狂歌文献の収集者としても著名だった野崎左文(1858-1935)の旧蔵書で、天明から昭和に至る狂歌全盛時代の研究資料として、野崎による写本等、多くの貴重な文献が含まれています。407部723冊に、昭和15年(1940年)に古川柳研究家・秋農屋望成(1862-1945)旧蔵の100冊余りも加わり、さらに充実したコレクションとなりました。昭和10年(1935年)に門野重九郎より寄贈されました。
文庫目録 『慶應義塾圖書館狂歌書目錄』(204@346@1) [Googleブック検索で見る] 、KOSMOSで検索可。
配置場所 研究室棟地下, 一部貴重書室
請求記号 204@ほか混架
備考 貴重書の閲覧には事前申請が必要です。
国富論コレクション(こくふろんこれくしょん)
概要 明治44年の旧図書館竣工時に蔵書充実のため福田徳三の推薦でアダム・スミスの『国富論』各版を購入したことに始まり、現在にいたるまで継続して収集している国内屈指の国富論コレクションです。初期刊本(1776~1850年刊)所蔵状況についてはPDFファイルで一覧できます。
文庫目録 『国富論』の初期刊本所蔵一覧、KOSMOSで検索可。
配置場所 貴重書室地下4階特殊書庫ほか
請求記号 混架
備考 貴重書の閲覧には事前申請が必要です。準貴重書の閲覧には事前申請が必要な場合があります。
幸田文庫 (こうだぶんこ)
概要 歴史家・蔵書家として有名な幸田成友(1873-1954)の旧蔵書です。和洋書約6500冊にのぼり、特に研究分野である国史関係と日欧通交史関係の資料は善本が多数存在します。その他、古刊本、古文書、江戸時代の名家の自筆稿本、手拓本、御伽草子、江戸時代の書林編集の書目類、16~17世紀のキリシタン渡来時代の欧文文献など、構成分野は多方面に渡ります。幸田氏の旧蔵書は市中に出回ったものも多く、一橋大学附属図書館にも『武鑑』を中心とした和書160点480冊、洋書12点13冊から成る『幸田文庫』があります。なお、国書総目録に「慶大幸田」とあっても、実際には当館所蔵でないものが存在します。
文庫目録 準貴重書を除きKOSMOSで検索可。
配置場所 研究室棟地下, 貴重書室 ほか
請求記号 215@~217@ほか混架
備考 貴重書の閲覧には事前申請が必要です。準貴重書の閲覧には事前申請が必要な場合があります。
香果遺珍(こうかいちん)
概要

江戸時代後期の国学者である橋本経亮(はしもとつねすけ, 1759-1805)が蒐集した典籍・書画・文書など1200点あまりのコレクションです。検索には以下の文庫目録をご利用下さい。

文庫目録 『橋本経亮旧蔵香果遺珍目録』(RA@090@Mi406@1-1)[購入する ]
配置場所 貴重書室
請求記号 133X@160@
備考

第33回慶應義塾図書館貴重書展示会「蒐められた古 ―江戸の日本学―」で、一部の資料が展示されました[展示図録を購入する]。砂治寿一氏寄贈 香果遺珍資料・稲葉家資料54点(上記目録に収録)も一緒に保管しています。


閲覧には事前申請が必要です。
桑名松平家文書 (くわなまつだいらけもんじょ)
概要 江戸時代、伊勢桑名から越後高田、陸奥白河と転封し、文政6年(1823年)再び桑名藩主となった定綱系久松松平家に伝来した古文書、古記録(429点)です。江戸幕府の刑事判例集である『御仕置例類集』(古類集、新類集、天保類集)、『所司代日記』(天保~文久期)、藩主の勤書(主として松平定信、定永時代)がまとまって残されています。検索には、以下の文庫目録をご利用下さい。
文庫目録 請求記号順リスト
配置場所 アーカイブ室
請求記号 PR@1@1
備考 閲覧には事前申請が必要です。
虚子文庫(きょしぶんこ)
概要 高浜虚子の旧蔵書のうち、松山関係の資料は愛媛県立図書館の俳諧文庫に寄贈され、そのほかの約600冊が1974年に慶應義塾に寄贈されました。個人句集、俳句選集、散文、研究書、歳時記、全集など約600冊のコレクションです。
文庫目録 『虚子文庫目録』 / 慶應義塾大学国文学研究会[編] 1979(RA@090@Mi271@1-4) ※寄贈分のみの目録 KOSMOSで検索可。
配置場所 研究室棟地下
請求記号 900@
備考 寄託されていた俳句関係資料(句会稿、書簡、原稿など)は2001年に虚子記念文学館に返還されました。
松本文庫(民俗学、歴史)
概要 元文学部長、初代言語文化研究所長であり、日本における東南アジア研究の先駆者として著名な松本信廣(1897-1981)の旧蔵書です。アジア、日本の民俗学、歴史に関する内外の図書(和書1601冊、洋書1908冊)を所蔵、ソルボンヌ大学留学中に収集した仏語図書や、昭和8年(1933年)のベトナムへの学術調査時に収集した越南本(ベトナムの漢籍)などの稀覯本約60タイトルも含みます。越南本は国内に所蔵館が少なく、永田文庫(東洋文庫所蔵)と並んで貴重なコレクションです。
文庫目録 『松本文庫目録 : 慶應義塾図書館蔵 : 松本信廣名誉教授旧蔵書目録』(RA@090@Mi273@1-1) [Googleブック検索で見る]、越南本を除き KOSMOSで検索可。
配置場所 研究室棟地下 , 地下4階特殊書庫
請求記号 1130@~1139@ / 244@ (越南本)
備考 越南本の利用は準貴重書に準じます。
三田文学ライブラリー(みたぶんがくらいぶらりー)
概要 慶應義塾と関りが深く三田文学でも評価された文人の中から物故者106名を対象にした図書、雑誌、自筆原稿、書簡などのコレクションです。初版本などの図書は原装保存を原則としているため、刊行当時の函、帯、表紙カバーなどをそのまま保存しています。原装保存を旨とした特殊コレクションのため、通常の閲覧には供しませんが、学内外に広く展示公開しています。
文庫目録 『三田文学ライブラリー目録』(RA@090@Mi608@1-8)[購入する]
配置場所 アーカイブ室
請求記号 MBL@
備考 通常閲覧不可。特別な場合は事前申請が必要です。
望月文庫(もちづきぶんこ)
概要 望月軍四郎(1879-1940)は、明治から昭和にかけて活躍した実業家です。教育界にも強く関心を持ち、日本に中国研究講座がないことを残念に思い、寄付により大正15年(1926年)に望月支那研究基金が創立され、昭和にかけて中国関連書が収集されました。和書・中国書1806部5431冊、洋書508部647冊,和雑誌71部605冊、洋雑誌15部98冊よりなるコレクションです。特に戦前の著作は中ソ研究に必須とも言える資料であり、貴重なものです。検索には『慶應義塾大学三田メディアセンター蔵書目録』、以下の文庫目録をご利用下さい。
文庫目録 『望月文庫和漢洋書目録』(28M@40@1) [Googleブック検索で見る] 、一部 KOSMOSで検索可。
配置場所 研究室棟地下
請求記号 300@~381@
備考
村上義一文書(むらかみぎいちもんじょ)
概要 昭和初期の政治家・実業家で、南満州鉄道理事(1930-1934)であった村上義一(1885-1974)による満州事変後の満鉄関係の記録(約1000点)です。鉄道部所管の政策立案書類、調査報告書、意見書などが含まれています。日本近代法再編期の原史料であり、植民地政策研究、外交史、経済史の観点からも重要なコレクションです。
文庫目録 『慶應義塾大学所蔵村上義一文書』 目録(図書館3階マイクロコーナー(YA@518@Guide))
配置場所 地下4階(マイクロ), 旧館2階第3閉架書庫 (原本)
請求記号 YA@518(マイクロ)
備考 マイクロフィルムの利用が優先となります。原本は照合の必要がある場合のみ利用可能で、事前申請が必要です。
中津川家文書(なかつがわけもんじょ)
概要 仙台藩伊達家の家臣中津川家に伝来した古文書です。奥羽地方の戦国大名であった伊達氏は伊達政宗の代に江戸時代を迎えて仙台藩62万石の大名となりますが、中津川家は戦国時代から江戸時代を経て明治維新に至るまで300年以上伊達家に仕えました。江戸時代の家格は平士で、陸奥国栗原郡(現:宮城県栗原市)等に約10~30貫文(=約100~300石)を領していました。戦国時代まで遡る伊達家当主書状、中津川家の家系図や家譜、剣術・砲術・柔術の免許目録などの武芸関係を中心に約180点を所蔵しています。平成18年(2006年)3月、現当主で塾員である中津川雄三氏より寄贈されました。検索には、以下の文庫目録をご利用下さい。
文庫目録 請求記号順リスト
配置場所 貴重書室
請求記号 133X@119
備考 閲覧には事前申請が必要です。
奈良文庫(ならぶんこ)
概要 大阪商船株式会社役員、瀬戸内海観光貿易社長などを歴任する傍ら、虚子門下として「ホトトギス」などで活躍した俳人、奈良鹿郎(1890-1960)の旧蔵書です。大阪商船株式会社役員時代に、氏が北九州で収集したものとされています。江戸時代の俳諧書1000点弱から成り、特に九州俳書が多く含まれています。検索には、以下文庫目録をご利用下さい。
文庫目録 『慶應義塾図書館所蔵奈良文庫目録』(RA@090@Mi405@1-1) [購入する]
配置場所 地下4階特殊書庫
請求記号 241@
備考 閲覧には事前申請が必要です。
日本石炭産業関連資料コレクション(にほんせきたんさんぎょうかんれんしりょうこれくしょん)
概要 慶應義塾図書館が所蔵する石炭産業関連の資料群であり、北海道の大手炭鉱(三菱鉱業、三井鉱山、住友石炭鉱業、北海道炭礦汽船、太平洋炭鉱など)を中心に昭和前期から平成の炭鉱閉山にいたるまでの幅広い資料を含んでいます。検索には以下の文庫目録をご利用ください。
文庫目録 日本石炭産業関連資料コレクション(所蔵資料一覧PDF)
配置場所
請求記号 COAL@
備考 利用は許可制です。詳しくは、概要・利用案内をご覧下さい。
野口米次郎関係資料(のぐちよねじろうかんけいしりょう)
概要 詩人・野口米次郎の原稿や本人宛に届いた書簡等のコレクションです。青年時代からアメリカ詩壇で活躍した氏は「ヨネ・ノグチ」としても知られています。帰国後は慶應義塾大学文学部英文学科で教鞭をとりました。(後に名誉教授) Collected English letters / Yone Noguchi ; [compiled by] Ikuko Atsumi(B@936@N1@1)収録の野口の関係資料は国内外の複数機関に分散して所蔵されており、本コレクションもその一部に該当します。検索には以下の文庫目録をご利用ください。
文庫目録 請求記号順リスト 書簡 (1)書簡 (2)原稿その他
配置場所 アーカイブ室
請求記号 PR@4
備考 閲覧には事前申請が必要です。
小山内文庫(おさないぶんこ)
概要 日本の新劇の基礎を築いた小山内薫(1881-1928)の旧蔵書です。近代演劇関係の書籍約6000冊からなります。全体の3分の2を占める洋書は、1912-1913年のヨーロッパ観劇旅行中に氏が購入したもので、英語、フランス語、ドイツ語、ロシア語の資料からなる多彩なものです。旧蔵の絵葉書については、デジタルコレクションで公開しています。
文庫目録 KOSMOSで検索可。
配置場所 研究室棟地下
請求記号 800@~810@
備考 絵葉書はデジタルコレクションでの公開のみ。
聊齋文庫(りょうさいぶんこ)
概要 中国怪異小説の最高峰である『聊齋志異』の作者として知られる蒲松齢(聊齋は雅号・斎号)の関連資料(中国書約700部)です。大半は医師である平井雅尾の収集によるもので、1953年に慶應義塾に収蔵された後も中国文学研究室により関連資料が収集されました。自筆稿本『蒲氏族譜』『聊齋草』をはじめ貴重な資料が数多く含まれており、聊齋由来としては世界屈指のコレクションです。
文庫目録 『慶應義塾所蔵聊齋関係資料目録』(RA@090@Mi278@1-2)、『芸文研究』53号 (1988) pp.117-157、貴重書・準貴重書以外はKOSMOSで検索可。
配置場所 研究室棟地下貴重書室 ほか
請求記号 CL@RYOSAI
備考 貴重書の閲覧には事前申請が必要です。準貴重書の閲覧には事前申請が必要な場合があります。
相良家文書(さがらけもんじょ)
概要 肥後人吉藩主相良家に伝来した鎌倉時代以来の古文書・古記録約1400点です。相良家は約700年にわたって肥後国球磨郡一帯(現・熊本県)を領した武家です。鎌倉時代初頭に人吉荘の地頭職に補されて当地にうつり、南北朝期の一族対立や戦国期の勢力伸縮を経て江戸時代には人吉2万2000石の大名となり、明治維新を迎えました。同じ地にこれほど長く家が続くことは日本史上珍しく、本文書はその歴史を具体的に伝えるものです。特に日本中世史研究上の価値が高いとされ、昭和52年(1977年)に重要文化財に指定されました。検索には以下の文庫目録をご利用下さい。古文書室作成の「慶應義塾大学所蔵古文書検索システム」でも検索が可能です。
文庫目録 『慶應義塾大学所蔵古文書目録 相良家文書』(RA@210.5@Ke1@1-4, 図書館地下4階)、慶應義塾大学文学部古文書室(検索システムあり)
配置場所 貴重書室
請求記号 131X@1@1
備考 閲覧には事前申請が必要です。文書の活字翻刻として『大日本古文書 家わけ第五 相良家文書』(東京帝国大学、のち東京大学出版会より復刻、A@210.088@D2@2-5-1~2ほか)が刊行されています(但し、全ての文書が翻刻されているわけではありません)。
一部、デジタルコレクションで公開されています。
佐々木文庫(ささきぶんこ)
概要 副島種臣(1828-1905)の門人で漢学者である佐々木哲太郎(1866-1925)の旧蔵書です。明治42年(1910年)、慶應義塾図書館に寄託され、氏の死後の昭和2年(1926年)に寄贈されました。漢文学・儒学関連の和装本約7800冊から成るコレクションは、特に和刻本漢籍類が多く、江戸期儒学研究にとって貴重な資料となります。また、多くの資料に佐々木哲太郎の書き込みが見られます。
文庫目録 KOSMOSで検索可。
配置場所 研究室棟地下 , 貴重書室
請求記号 24@~34@ ほか混架
備考 貴重書の閲覧には事前申請が必要です。準貴重書の閲覧には事前申請が必要な場合があります。
佐藤朔文庫(さとうさくぶんこ)
概要 慶應義塾塾長(1969-1973)、図書館長(1965-1969)を歴任した佐藤朔(1905-1996)の旧蔵書です。8000冊にのぼる和洋図書のコレクションは、氏の主要研究であったボードレール、フランス近・現代詩、アポリネール、コクトー、サルトル、カミュなどを中心とするフランス文学関連の資料が多くを占めます。
文庫目録 『慶應義塾図書館所蔵佐藤朔文庫目録』(RA@090@Mi279@1-4) [Googleブック検索で見る] 、KOSMOSで検索可。
配置場所 山中資料センター
請求記号 1160@~1169@
備考 閲覧には山中資料センターからの取寄せが必要です。
反町文書(そりまちもんじょ)
概要 鎌倉時代から江戸初期までの幕府の公文書や、足利尊氏、織田信長、伊達政宗ら戦国武将の自筆文書など、130点の武家文書のコレクションです。若干(15点)の雑文書を含んでいます。一切経御供米請状(永仁3年5月12日)は木版の花押として現存する最古のものです。慶應義塾卒業生で実業家である反町十郎(1903-1982)より、慶應義塾創立100年を記念して寄贈されました。検索には以下の文庫目録をご利用下さい。
文庫目録 『反町十郎君寄贈武家文書展覧会解題目録』(図書館1階レファレンスカウンター, RA@090@Mi279@1-6) [Googleブック検索で見る]
配置場所 貴重書室
請求記号 130X@
備考 閲覧には事前申請が必要です。
高橋誠一郎文庫(たかはしせいいちろうぶんこ)
概要 慶應義塾塾長代理(1946-1947)・文部大臣・日本芸術院長など数々の要職を歴任した高名な経済学者高橋誠一郎の旧蔵書です。洋書約2300冊、和書約1300冊にのぼるコレクションで、特に洋書は「西洋経済古書あさりが趣味」と標榜した氏が、1911年の英国留学当時から太平洋戦争終結時にかけてユートピア思想、重商主義経済学説など様々な経済古典洋書を蒐集したものです。インキュナブラを含むこれら旧蔵書の保存状態は良好で、エディションも吟味され、珍書も多く含まれます。一方、和書については寄贈書が多く、その主題も経済・文学・芸術など広範囲に及びます。旧蔵の浮世絵については、デジタルコレクションで公開しています。
文庫目録 『慶應義塾図書館所蔵 高橋誠一郎浮世絵コレクション目録』(RA@090@Mi403@1-3)[購入する]、KOSMOSで検索可。
配置場所 研究室棟地下 , 一部貴重書室
請求記号 1100@~1109@
備考 貴重書の閲覧には事前申請が必要です。浮世絵はデジタルコレクションでの公開のみ。
高橋箒庵文庫(たかはしそうあんぶんこ)
概要 福澤諭吉の門下生で、三井・三越・王子製紙等の重役を勤め、引退後は茶道家として活躍した高橋義雄(号:箒庵, 1861-1937)が『大正名器鑑』(1921-26)編纂用に使用した茶道・水戸学関連文献約1000冊のコレクションです。検索には以下の文庫目録をご利用下さい。
文庫目録 『高橋箒庵文庫 茶道関係資料目録』(RA@090@Mi405@1-4)[購入する]
配置場所 研究室棟地下, 地下4階特殊書庫(準貴重書)
請求記号 208@ほか混架
備考 刊本は旧分類に混架、和装本の多くは請求記号208番台(研究室棟地下)に配架されています。準貴重書の閲覧には事前申請が必要な場合があります。
田中文庫(たなかぶんこ)
概要 東洋学者として著名であり、史学専攻創設の基を築いた田中萃一郎(1873-1923)の旧蔵書です。中国史籍が中心ですが、コレクションは人文社会の広範な分野に及んでおり、和漢書2545部11894冊、洋書1535部1893冊からなります。望月文庫とならび、慶應義塾の中国関係資料の一郭を成しています。検索には以下の文庫目録または『慶應義塾大学三田メディアセンター蔵書目録』をご利用下さい。
文庫目録 『田中萃一郎氏洋書目録』(RB@090@Mi280@1-2) [Googleブック検索で見る] 、一部KOSMOSで検索可。
配置場所 研究室棟地下 、一部貴重書室
請求記号 1000@~1008@
備考 貴重書の閲覧には事前申請が必要です。
遠山音楽文庫(とおやまおんがくぶんこ)
概要 日本を代表する音楽評論家の一人、遠山一行(1922-2014)が設立した旧遠山音楽財団付属図書館の蔵書の一部を中心とした、中世・ルネッサンスから現代に至る音楽に関する、西欧で出版された図書・楽譜、逐次刊行物、音響資料、マイクロフィルムからなるコレクションです。それらは現在でも単行書や楽譜を中心に引き続き収集されています。一万冊に及ぶ蔵書の中には、メイボムの『古代音楽の創始者』(1652年初版本)などの稀覯書も含まれています。
文庫目録 KOSMOSで検索可。 旧館3階に楽譜(作曲者名・分類)とレコード(作曲者名)のカード目録あり(2009年受入分まで)。
配置場所 旧館3階, 地下4階(雑誌のみ)
請求記号 TY@, TYN@(2010年度~)
備考 学外の方は、所属図書館発行の紹介状または当館で発行する1日入館券(100円)での利用が可能です。 旧遠山音楽財団付属図書館が所蔵していた日本の洋楽資料は、明治学院大学図書館付属日本近代音楽館に収蔵されています。
対馬宗家文書(つしまそうけもんじょ)
概要 対馬宗家文書のうち、通信使記録、宗家記録(江戸藩邸保存分)のコレクションです。対馬宗家文書とは、鎖国下の朝鮮との外交貿易を独占的に担った旧対馬藩(長崎県)の藩政日記など、260年に及ぶ膨大な資料の総称です。資料は慶應義塾のほか、九州国立博物館、長崎県立対馬歴史民俗資料館、南葵文庫(東京大学史料編纂所)、国立国会図書館、韓国国史編纂委員会などに分散しており、九州国立博物館、国立国会図書館、慶應義塾図書館所蔵分は、重要文化財に指定されています。検索には以下の文庫目録をご利用下さい。古文書室作成の「慶應義塾大学所蔵古文書検索システム」でも検索が可能です。
文庫目録 『慶應義塾大学所蔵古文書目録 武家文書 宗家・柚谷家』(RA@210.5@Ke1@1-5, 地下4階)、『宗家記録目録』(貴重書室)、『対馬宗家文書』(マイクロ・朝鮮通信使記録のみ)1巻Guide号(1-2) (YA@578@1@Guide-1~2)、慶應義塾大学文学部古文書室(検索システムあり)
配置場所 地下4階(マイクロ・通信使記録のみ)、 貴重書室(原本)
請求記号 91@~94@(原本)、YA@578(マイクロ)
備考 通信使記録についてはマイクロフィルム(YA@578)の利用が優先となります。原本の閲覧には事前申請が必要です。
一部、デジタルコレクションで公開されています。
ヴァレリー書簡コレクション(ゔぁれりーしょかんこれくしょん)
概要 20世紀のフランスを代表する詩人・批評家ポール・ヴァレリー(1871-1945)の書簡472点のコレクションです。
書簡の大部分は、フランス国立図書館長ジュリアン・カーンの妻リュシエンヌ宛および、ヴァレリー晩年の愛人ジャン・ヴォワリエ夫人(1903-1996 本名ジャンヌ・ロヴィトン)宛の書簡群です。
特に書簡詩『コロニラ』を中心とする、ヴォワリエへの私信群がコレクションの中心となっています。
なお、コレクションの書簡はすべて私信であり、閲覧には事前に著作権者(書簡発信者・受信者の双方)の許諾文書が必要となります。KOSMOSには"Letters of Paul Valery"のタイトルで登録されています。
文庫目録 請求記号順リスト
配置場所 貴重書室
請求記号 170X@12@331@1
参考資料 『現代フランス文学受容と展開 : ヴァレリー、コクトーの未公開草稿を中心に』/ 牛場暁夫[ほか]展示図録編集・執筆 東京 : 慶應義塾図書館, 2009.10 (第22回慶應義塾図書館貴重書展示会の図録。ヴァレリーコレクションから数点、一部訳出しています。)
『コロナ/コロニラ : ヴァレリー詩集』 / 松田浩則共訳, 中井久夫共訳 東京 : みすず書房, 2010.6 (フランス国立図書館所蔵の草稿を基準に『コロニラ』全133篇のうち、21篇のみが訳出されています。)
「三田文学」No.102 (2010年夏季号)(特集 ポール・ヴァレリーとして 『コロニラ』からの22編を草稿からの初訳([訳]田中淳一・立仙順朗・[解説]田上竜也)しています。)
備考 閲覧には、事前に著作権者(書簡発信者・受信者の双方)の許諾文書が必要となります。閲覧できるのはデジタル画像のみです(原本の閲覧はできません)。複写・撮影はできません。
蕨宿文書(わらびしゅくもんじょ)
概要 江戸時代、中山道の宿場であった蕨宿(現・埼玉県蕨市)において作成された古文書・古記録149点です。年代は文政年間から明治初年に至るもので、宗門人別帳や人別の出入に関する記録など、戸数や人口に関する文書が最も多く、その他蕨宿の伝馬関係の御用留や名主を務めた岡田加兵衛家の役向日誌等が含まれています。検索には、下記の文庫目録をご利用下さい。
文庫目録 請求記号順リスト
配置場所 アーカイブ室
請求記号 PR@2@1
備考 閲覧には事前申請が必要です。
山本久三郎旧蔵資料(やまもときゅうざぶろうきゅうぞうしりょう)
概要 劇場経営や演劇団体に関する各種資料・記録類の他、自らが経営に携わる帝國劇場の改良に役立てるために海外の劇場を連日視察した際の詳細な日誌、国内外の劇場パンフレットなど。大正から戦後期にわたり、日本の舞台芸術を取り巻く状況を具体的に伝える貴重なコレクションです。
文庫目録 国内とアジア関係欧米視察旅行関係料雑誌
配置場所 アーカイブ室
請求記号 PR@5@1
備考 閲覧には事前申請が必要です。
※書簡類の閲覧を希望する場合、利用者自身が《差出人・受取人(両方の遺族)》の許諾を事前に得る必要があります。